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+ CONCEPT

 

 

 前作「ワン☆オポ!VOL.08」を制作した後、燃え尽きた感があって。毎回あるんだけど、8はそれがいつもより大きかった。気負いしてちょっと疲れてたんだろうな。ただ、僕は無趣味なので既存曲のリミックスをして遊んでいて。それが4、5曲ほどあった。その間、じーざす氏は楽曲の制作依頼が重なってきてて、その中から権利的に使わせて頂けそうな曲を数曲選んで、更に曲を書き足して…という流れでこのアルバムが出来ました。タイトルは、ピアノの鍵盤の「C」を「1」とした時に、8.5鍵目にあたるC#、意思誘導を感じさせるプログラム言語のC#、このあたりの意味を込めました。謎解き要素で言わないのもありだけど、気付かれないことも多いので今回はこういう場を設けました。平たくいえば、進捗報告みたいなものですね。「VOL.09はできませんでした。でも、聞かせたい曲があります」っていう。そんな作り方だから、1曲1曲が違う方向を向いている面白いアルバムになったと思います。

+ CHOICE SINGER

 

 

 「ナンバーズ(VOL.○○シリーズ)はリンレンでやる」って公言した気がするのでこのCDができました。今回、メインボーカルではミク、ルカを使用した曲があります。これは、リミックスアルバム「REMIXES'01」を聞いた人には予想できたでしょう。そう、あれは調教の練習みたいなもんです。というか、リミックス自体が僕にとっては音作りの練習で。とにかく、このアルバムではミクとルカの歌のレベルがUPしているのが分かって頂けるかと。KAITOもVOL.08からコーラス等で使ってますが、存在感が出せるようになってきました。ライフワークとしての作曲活動では、色んな曲ができてくるのでそれに合う歌手、もっといえば楽器を選んでいます。

soundcloudにあるインスト曲が何も考えずに好きな音を並べただけ、という状態です。ナンバーズに比べればそっちに近い感触の音源となりました。

+ CHALLENGE

 

 

 何事も長く続いてくると保守的になりがちですよね。マンネリ化ともいいますね。そんな真理に気付いたので、今回は色々チャレンジしています。今回のアルバムも実に実験的といえるでしょう。1曲目の「DAZZLED___<<<Hello Exterior>>>」は、張りつめた空気感と歌謡曲的な繰り返しをやめてみた。NINとかRadioheadっぽい「終末感」とMIKU append darkは似合いますね。すごく歌声が近くて気に入っています。2曲目「性悪オンナ・オンライン」は、僕のパブリックイメージに遠くないでしょう。なので、新しい息吹を加えて頂ければ、とりゅうせーさん(@ryuuseee)に動画制作をして頂きました。見事に楽曲の世界観に深みを与えてくださいましたね。まだ見てない方はチェックしてみてください。りゅうせーさんの作品は、全部に匂いたつ個性のようなものを感じています。またご一緒できるといいな!

 3曲目は、大阪コミュニケーションアート専門学校(oca.ac.jp)のテーマソングとしてじーざす氏が制作した楽曲で、歌詞は同学校の丸山さんによるもの。「歌詞は初めて書く」とのことだったんですが、スムーズに事は運びました。(まるやまP誕生の瞬間)OCA側でMVを制作をされているとのことで楽しみです。サウンド的には、丸山さんをはじめとするOCA様のご意見もあって、多彩な音、多彩な展開盛り沢山で、「1曲で2〜3曲分の聞き応えがありますね!」とお言葉を頂いたのが印象的でした。サークル仲間ながらじーざす氏の才能を感じました。そういえば、「じーざす / feat.ミク」は「ツヅク〜」がお初ですね。4曲目の「だっしゅつげえむ」は、音はいつもの延長で歌詞で遊び部分がある曲。このアルバムのコンセプトのような謎解き要素があるので、「あまり多くは言わない」とじーざす氏が言っています。5曲目「-PARI COLE-」はじーざす氏の曲。vol.08の頃には出来てて、アルバムのバランス的に今回の音源に収録することになりました。モータウンなかんじが今っぽいですね。ダブステップ以降の音楽ってかんじがします。6曲目「SYNCHRONIZE-we're to blame-」はこれまでにもありましたが、英詞で出来たのでLUKA-ENG-で。シンプルな構成だからこそ自分らしい音になったかな、と。特に長いアウトロの部分とか。7曲目「BUNKA開放区___<<<C#MIX Remix by Minus>>>」と9曲目「MIDI MASTER!!___<<<C#MIX Remix by Minus>>>」はじーざす氏の曲をボクがリミックスしました。ロックっぽさはまるでないですが、ボクがイメージする2014年の音ってこういうかんじ。硬質なビートとどこか冷ややかな高揚感。そして、前後しましたが8曲目の「マイレイン___<<<弦楽四重奏 Remix>>>」は、まずはミクパイセンの歌を聞いてほしい。調教頑張りました。ボクは人間っぽくするのに抵抗がないので、それの最たる部分を出すことに成功したと言えます。さすがパイセン。音像は室内楽をテーマに空間系のプラグインをいじるのが楽しかった。近頃、音にも3D感が欲しい欲にかられて色々試行錯誤しています。過去のアルバムからすれば随分上手に作れるようになってきたかなぁ、というかんじです。

 10曲目は、じーざす氏の曲で、アイコン®というアイドルグループ(最近、ユニット名がゲームメイトβに変わってメンバーも増えた!)への楽曲提供を定期的にしているのですが、その中から一曲セルフカバーということで収録。ほとんどオリジナル変わらないアレンジだったので「Remix by Minus」はつけてませんが、音いじらせてもらいました。この曲はCDのみ限定収録です。

 ちょっとマニアックな話だけど、マスターの仕上げも変わりました。これまではマスターCDを焼いてたけど、今回はDDPで仕上げた。STUDIO ONE 2を3月に買ったのはこの為。まだ制作には全く使っていないので、少しづつ触ってみようかな、と。もったいないしね。容量も結構あったはずだし。

 CDのアートワークは、GYARIさん(ココアシガレットPさん)にお願いしました。前述のコンセプトと、作りかけの曲を聞いて頂いて「こんなかんじにしたい」というまとまりきってない僕らの頭の中のイメージを形にして頂きました。そもそもは、「GYARIさんのWEBがリニューアルした」とtwitterで知ってみてみたら、とても整頓されていて美しいなーいいなーと思ったのがきっかけで。以前ボーパラかなんかの即売会イベントで隣になったときにお話したことも覚えてくれていて、受けて頂ける運びになりました。偶然にもこのアルバムが出るのがボーパラ9からで、しかもGYARIさんもその日参加されているとのことなので、運命感じています。(大げさ)

 CD頒布するだけでなくこういう出会いがあるのがリアルのイベントはいいな、と思うところ。なので、通販もいいけど実際に足を運んできてくれるファンの方にはよりいっそう感謝の気持ちを伝えたい。一人一人に手渡しするときのなんとも言えない気恥ずかしさが、曲を生み出す原動力です。「また来てくれるような曲をつくろう」って思う。

+ CARRY ON

 

 

  VOL.08の後は抜け殻になりましたが、今回はそんなことはない。同じやりきった感はあるけど、まだいける感覚。このアルバムを作る前より、「新しい音楽を創る」という意識が高まった気がする。まだ理由は分からないけど、この音源の制作に関わって頂いた方々は、もう次の事に取り組んでいるから、というのも理由のひとつかなと思う。置いてけぼりにされたくない、そんな気持ちが自分にあるのかな。実際にじーざす氏は随分先まで見えてる気がするし。人の力を借りてみて自分の力の届く範囲や、得意なことが分かる。そんなかんじの意味合いを持ったアルバムとなりました。

 

良い曲をつくるのは当たり前として、自分たちの感性を信じてこのまま進化していけたらいいな、と思っています。

2014年の後半のワンオポの音、是非聞いて下さい。

 

じゃあ、またイベントで。

 

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マイナス

 

マイナスの独り語り / CONCEPT NOTE

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